話題 :『デザインリサーチと教育』
話題提供者:両角+参加者
開催日時:8月27日(火)20:00-21:00
参加者(卒業年度)
鶴本さん(2001)
五十嵐さん(2002)
足立さん(2003)
両角
■話題の内容、質疑
話題提供を募集したが、応募が無かったので、両角から話題提供するこおとになった。
RESEARCH Conference(デザインリサーチやUXリサーチの実践知を共有するカンファレンス)の報告の一つで、noteに掲載されていた『デザインリサーチと教育』(上平先生(専修大学)、富田先生(東海大学))の一部を題材に、デザインやリサーチについての学びや教育について話し合いを行った。
参考:デザインリサーチと教育【#ResearchConf 2024 レポート】
https://note.com/researchconf/n/n4adfac1b5ae2
<両角が気になった発言>
Iさん:コンシューマーサービス系の勉強の場・カンファレンスは多いが、組み込み系サービス・プロダクトやUIの勉強の場は少ない。
両角:お金の発生するサービス・プロダクトの開発・販売は学ぶ場が多いが、組み込み系はすでにあるものを利用することが多く、新たな学びの場がつくられにくいのではないか。
Iさん:Web系サービスだとワイヤーフレームからひくお作法もあるので、インタラクションや情報設計までだどりつかないこともある傾向。(オブジェクト指向UI(利用状況分析→オブジェクトを生成)はリサーチが必要なので期待しているが、リサーチと絡めた話は少ないので残念。)
Aさん:同僚もRESEARCH Conferenceに出ている。関心のあることをリサーチして発表する。
モノづくりより「リサーチ」することの方が人気がある。リサーチには発見がある。
両角:デザインは作って実際の状況に投げ込み、変化を観察する必要がある。しかし、プロトタイピングの多くは、外側を作るまでで、バックエンドを備えていないことが多いので、リアルな状況を知ることができず課題が多い。
Tさん:ユーザーリサーチにおいて、ユーザーをそろえるのが難しい。リサーチだけだと… 仮説を作って、モデルをつくらないと、腹落ちしない。
リサーチした結果の検証を依頼されることもある。
Iさん:ビザスクやuniiリサーチなどで、専門家等をリクルートできる。ビザスクはto Business、 uniiは to consumerに向いている気がする。
Iさん:みんなで見に行く・場をつくることが、リサーチャーのできることか。効果も高い(両角含め参加者皆さんどうする)
Tさん:知らないことは聞いた方がいい!
Iさん:ベースになる知識(例えばISO9241-210のような)が共有されてることで、知らないことをともに検討する土台になりそうだと思う。近年露出が減っていて残念。
Iさん:取り組みを共有したい・発表したいけれど、発表する場がない。
Tさん:Webで発注先を探している傾向もあるので、外部に出していくことは必要か。
等々・・・
■ 両角感想
大変考えさせられる勉強会になりました。コンピューター・インターネット社会になり、されにAIも社会に深く入り込んでいる現在、情報の共有はされることが多くなりつつも、利用の仕方や、適切に利用していくことができる組織・環境づくりには大きな課題があるように思われます。
とはいえ、一人一人が技術・能力を上げていき、課題に対応していくことが基本だと思いますので、小さいながらも勉強会は続けていきたいと思いました。