第34回勉強会 ケアリーバー向けチャットのUIデザインの取り組み

掲載日:2024/08/17
開催日
2024/07/30
イベント
勉強会
投稿者
両角

日時:7月30日(火)20:00~21:00
話題提供者:敦賀雄大さん(日立製作所)
話題:ケアリーバー向けチャットのUIデザインの取り組み


参加者(卒業年度)
大塚さん(2002)
敦賀さん(2006 院)
天野さん(2007)
両角

■話題の内容
最初に敦賀さんから下記記事を使って、現在開発してるケアリーバー(社会的養護経験者)を対象としたアプリ開発の概要について説明いただきました。

ケアリーバーに食料支援で見守り、子どもから大人へ自立後押し
https://social-innovation.hitachi/ja-jp/article/care-leaver/?fbclid=IwY2xjawEW4WVleHRuA2F[…]94owWpve8PqONVIcUnupxbu-FH9mA_aem_aga-oXJeUQjNNcFnE_pIow


デザイン・開発として工夫していることととして、例えば
ケアリーバーの方が持っている背景や経験によって、配慮しなければならいUIのカタチがある
・生の人間ではない方が相談しやすいことがある(恥ずかしさやスティグマへの対応)
・対話形式の工夫で、より具体的な生活や困りごとを明らかにする
・適切な情報へのアクセスコントロール

■両角感想
取り組み内容を聞くと、日立が公共システム事業としてこれまで取り上げられていなかった分野で新たな取り組みをしていることが伝わってきた。
その取り組みも、会社内も様々な部門から人を集め、外部の専門家(大学、支援を行っているNPO)と協力し、本当のユーザーにアプローチして有効・有益な情報を集めて、具体的にシステムを構築しようとしていることが素晴らしい。
一人や一つの部門、一つの組織では対応できない複雑な問題に、協力して具体的に取り組むことこそ現在望まれている。
デザインのもっとも重要かつ役に立つ分野が『コミュニケーションの支援』であろう。なぜなら、AIには感情は理解できないから。
豊かな社会をつくっていくために、個別の事情を持つ、多くの人たちを対象にしてシステムの開発が実施され、そこからの知見が社会で共有されることを望む。

今回も素晴らしい実践を紹介していただき、感謝です。