日時:4月22日(月)20:00~21:00
話題提供者:両角
話題:金沢の美意識・豊かさ ー 戦災の影響も考える ー
参加者(卒業年度)
鶴本さん(2001)
五十嵐さん(2002)
敦賀さん(2006 院)
両角
■話題内容
4月1日~7日で、家族とともに金沢を訪れ、歩き回って見つけた金沢の魅力とそのもとになっていると思われる文化・環境についてお話した。
主な説明対象
・金沢城に見る美意識
。白い瓦と海鼠壁 なぜ鉛瓦か?
。見せる石垣 構造的に弱くても美しく設える、玉泉院丸庭園に面した『色紙短冊積み石垣』
・歴史的な環境を活かす建物群
。『いしかわ赤レンガミュージアム』(旧美大)
。本多の森を取り込んだ『石川県立美術館カフェ』
。本多の森を取り込んだ『鈴木大拙館』
・利用者と本の幸福な環境を創る『石川県立図書館』
。読者が本と出合う素晴らしい環境を創る
。環境づくりにICTや芸術も説教的に取り入れる
・戦災の影響も考える
戦災にあっていない街
歴史的に積み重ねられた資産
–素晴らしいものを作るには時間がかかる
–お金もかかる
戦災に合うと短期で復興(生活を元に戻す)をしようとする(せざるを得ない)(仙台と比較すると)
■両角の感想
歴史と住んでいる人々の文化によってつくられてきた金沢の魅力を、わずかでも伝えられたのではないかと感じた。
ローマやパリ、ヘルシンキ、ストックホルムを引き合いに出すまでもなく、よい質のものを生み出すには、時間もお金も必要であるし、第一に住む人々の情熱がベースになる。
仙台と金沢を比較すると、人口は仙台の半分以下であるにもかかわらず、街の落ち着きや施設の豊かさには、逆に大きな差があるように思われる。その差の一因は、前大戦の空襲で焼かれたか焼かれなかったかという差も大きいと思う。
平和であり、文化を積み上げられることは、生活や環境に大きな差を生み、差を解消することは簡単ではないと思う。