日時:2月19日(月)20:00~21:00
話題提供者:両角
話題:プロトタイピングできてますか -Figma使えてますか-
参加者(卒業年度)
鶴本さん(2001)
足立さん(2003)
里美さん(2005)
敦賀さん(2006 院)
天野さん(2007)
両角
前回の勉強会の最後に、Igさんから「Figma使えてますか? WYSIWYGでない道具が襲来してきて困ってます、ルールもいっぱいあるし‥」という疑問が出され、「先生使ってみて問題まとめて」とオーダーが出されました。
残念ながら実務で使う機会はなかったのですが、Figmaについての解説を見て、理解したこと・私が考えたことをまとめてみました。
■話題内容
説明資料(資料01)
世の中のWebサイトやサービスデザインを進めるうえのツールとして、『Figma』は主流らしい。私もYouTube上のFigmaの導入に関する説明を参考にして、Igさんが何を問題にしていたのかを考えてみた。
類似のツールの代表として『Adobe XD』が上げられる。主にデザイナーが使用して、画面等を制作しプロトタイピングツールでシミュレーションテストもできる。
一方、FigmaもAdobe XDと同様のことができるようである(細かい部分は異なるようであるが)。
一番大きな違いは、Adobe XDが端末へのインストールソフトであるに対して、Figmaはブラウザで動くクラウド型のソフトであることのようだ。
Figmaは開発プロセスへ、デザイナーだけではなく、エンジニアやビジネスサイドメンバー、ユーザーまで含めて関与させやすいのだと思う。これは、品質の良いシステムをタイムリーに出していくためにはとても大切なことだと思う。その結果、Figmaが主流になったとも考えられる。作って・試して・改善するというプロセスと、それをサポートするコミュニケーションツールとしてしっかり機能しているということだと思う。
InterntやWebの技術やWebサイトの制作技術を理解すると、Figma(Abobe XDもだが)の構成や作りが理解しやすく利用しやすくなると思う。
利用者の声で頻繁に改善もされているようなので、勉強し利用していっても損はないように思う。
■ 両角の感想
今回、お題を出されたおかげで、私も勉強になった。
2020年ごろにはたくさんあったUXUIプロトタイピングツールも、Figmaに収斂してきたかもしれない。
多くの関係者がシミュレーションに参加できるということで幅広く使われていたPowerPoint、制作とプロトタイピングで行き来でき、共有もしやすいAdobeXD、などがあったがFigmaはそうした利点をすべて取り込んで利用できそうだ。
FUJIFILMや日立でもFigmaが導入されつつあるようで、またTugさんの話しではデジタル庁のデザインシステム*なども参考にされているようだ。Tumさんの話しでも企業側からFiguma上のシステムの中へ、取り込まれてしまう機会が増えているようだ。
全体性(全体と部分を同時に行き来する)が重要なデザイン作業が、途中過程も関係者にオープンになることで、メリットもあるがデメリットもあると思う。どのように利用していくのが良いモノづくりにつながるのか考えるのも、デザイン担当者の新しい仕事のように思う。
Adさんが言っていたように、長期レンジでさらに広範囲な視点のストーリーを作ることが、クリエイター・デザイナーに求められつつある。どのようにツールを使ってより良いものを提案できるか、考え方や技術が求められると思う。
Trgさんも言っていた『ツールが制約になってしまう』ことに対して、それを乗り越えた提案ができるようになる必要もある。
*デジタル庁 デザインシステム
https://www.digital.go.jp/policies/servicedesign/designsystem
説明資料