第24回勉強会 フィンランドで感じたこと・考えたこと(2)

掲載日:2023/09/28
開催日
2023/09/27
イベント
勉強会
投稿者
両角

日時:9月27日(水)20:00-21:00
話題提供者:敦賀さん、両角
話題:フィンランドで感じたこと・考えたこと(2)

参加者(卒業年度)
鶴本さん(2001)
敦賀さん(2006 院)
天野さん(2007)
両角

前々回、前回の勉強会に続き、フィンランド・北欧と日本との相違点を考えてみたいと思います。
今回は、敦賀さんに2012年に新婚旅行でフィンランドのKさん(両角と共通の友人)のサマーコテージへ訪問した時の経験と、別な機会にKさんと一緒に日本の温泉に一緒に行った経験から、感じたことをお話しいただきました。

■話題内容(敦賀さん)
<キーワード>
・家族(50:50)
・ケーブルフェリー
・手作りボート→ 島探し→ 手作りコテージ
・農家と漁業を守る
・新聞でソリューション募集
・おまけ 映画「10万年後の安全」https://www.uplink.co.jp/100000/
 (写真01,02 参照)
最初は、Kさんの家族の話から完全な平等な親権(親が離婚した場合、子供は両方の親の元で平等に過ごせる)や、子供を一人の独立した人間として扱うことの話。日本の現状とはずいぶん異なる。
Kさん家族のサマーコテージ(2軒)で過ごしたときに聞いた、環境に配慮した移動(橋をつくらずケーブルフェリーで移動)やコテージの暮らし、移動のためのボートやコテージの作り方(多くが自分たちの自作)。
少々価格が高くても地元の農家の農産物をマーケット広場で買って食べたり、土地は買うのではなく借りて漁民を守る、といった暮らす人々を守る生活。
また、問題があれば新聞で解決方法を募集する国民性でもある。
最後の話題は、映画「10万年後の安全」で、地下埋蔵の核の放射線廃棄物の安全性について政治家やいろいろな人が10万年後の安全について真剣に論議しているのが面白いと感じたという話。
*フィンランドは、高レベル放射線廃棄物の最終処分場を建設した唯一の国。国土が岩盤の上にあり、地震がない。日本とは全く状況が異なる。

■ 両角の感想
敦賀さんが説明の中に言ってくれた『Design Themselves』(意味的にはDesigning Ourselvesかな?)をまさに地で行く国だ思った。自分たちの生活や環境を、どのようにしていけば持続可能で多くの人間が幸せに生き続けるのか考え実践していく。敦賀さんにしても私にしても知っていることはフンランドやフィンランド人の一部でしかないが、言葉ではなく経験と一致しているので多くの国民が考えていることに近いのではないかと思う。
環境や学ぶこと・育てることを大切にし、実際に体験することが、多くの人間が幸せと感じる国を作っていくことにつながるのではないかと思う。

最後の写真は、勉強会の風景。

今回のキーワード、Kさんのサマーコテージの場所 等
写真01 今回のキーワード、Kさんのサマーコテージの場所 等
サマーコテージ、ボート、マーケット広場 等
写真02 サマーコテージ、ボート、マーケット広場 等
勉強会参加者の写真
今回の参加者