日時:2023年5月16日(火)20:00-21:00
話題提供者:両角&参加者
話題:私の当事者デザイン ー真鶴町の『美の基準』を例として
参加者(卒業年度)
鶴本さん(2001)
敦賀さん(2006 院)
天野さん(2007)
両角
*最後に参加者写真あり(写真②)
説明内容(両角)
当事者デザインの例として、たまたま金沢術工芸大学の友人から神奈川県の真鶴町に移住して活動をしている方の情報から、真鶴町の『美の基準』や現在の真鶴町に住む人々の活動の例を紹介した。
紹介した人や活動の例は下記
・1990年から2004年まで真鶴町長を務めた三木邦之さんと娘さんへのインタビュー(2016.3)
https://www.hinagata-mag.com/comehere/10820
・真鶴町 卜部直也氏(企画調整課 渉外係長)へのインタビュー(2016.10)
https://nextwisdom.org/article/1382/
・真鶴出版(泊まれる出版社)来住友美さんと、川口瞬さんの夫婦へのインタビュー(2022.5)
https://cocolococo.jp/32899
両角の感想
今回たまたま知人からの情報から、「美の基準デザインコードブック」を制作し、真鶴町を乱開発から守ったおそらく立役者の一人である当時の町長の三木邦之さんや、実際にデザインコードブックを使って住民や建設業者と話し合って独自の街づくりをしていった 卜部直也さんへのインタビューから価値を守ろうとする当事者が実際に活動することの意味を、自分自身が学ぶことができた。
また、その環境が、新しく活動する人々を街に誘っているようであることも伝わってきた。
そうした内容を勉強会で紹介し、参加者と会話していくと、改めてコミュニティー・組織とその活動の中でのコミュニケーション・会話の重要性がクローズアップされた。
仙台市の行政ともつながりのあるAさんの「真鶴町の町長は、選挙で景観保護を打ち出して当選し、民意を味方につけているのがよかったのでは」「コミュニティのサイズも重要」という指摘は、とても重要な気がした。
また、「一時的な金は出るが、ランニングの費用が出ない」「政策は検証のないのが問題」という指摘も重要である。
地方自治体や町内会・自治会などは、身近でかつかかわりもあるが、どのように係わっていくことがより良い結果につながっていくかは、複雑で難しい問題であるが、そこにまさにデザインの課題があるように思う。