日時:2023年4月18日(火)20:00-21:00
話題提供者:両角&参加者
話題:デザインの取り組むべき課題とその取り組み方法
参加者(卒業年度)
足立さん(2003)
敦賀さん(2006 院)
天野さん(2007)
両角
*最後に参加者写真あり(写真②)
両角の感想
『デザインの取り組むべき課題とその取り組み方法』と少々扱いにくい?テーマだったせいか、事前の話題提供も少なく参加者も3名(私を含めて4名)だった。
ただ、私としては、今回の話題にストレートに関係する内容を話し合うことができたように思う。
前回話題の、AI等による人間の活動への広範囲の支援が充実する中で、我々は何をデザイン対象とすべきなのか、どのように取り組むべきなのかについて、自分たちの経験に基づいて論議できたと思う。
*話し合いのホワイトボード(写真①)
■ 話題となったコミュニティ・組織の活動
・PTA
・会社の部活動
・任意参加の勉強会
・商店会
共通性としては、
・コミュニティ・組織の存立の背景が曖昧or変化している
・メンバーの関与意識がばらばら・幅広い・一定でない
・収益を目的としない、経済的裏付けがない
■ デザインの課題として取り組むことの可能性&課題
・コミュニティメンバーは、ある面でメリットはあると考えているが、デメリットも感じている
・ICTの活用やコミュニティづくり支援をすること(デザイン的な活動)で、デメリットを解決する・低減することができるように思う
■ 課題解決方法(提案)
・活動に加わる前は不安 → ハードルを下げる仕掛けがあるとよいか(活動状況の公開等)
・活動は面倒くさい → ICTを利用することで低減できる可能性あり
両角研究室は地域コミュニティ(町内会等)に10数年直接かかわり、実際に活動を行い、ツール(Webサイト等)も提供してきた経験がある。その活動を通じて、以下を理解してきた。
1)地域の人々の活動や価値観を知ることが重要であり
2)提案・実装・修正を繰り返すことが重要であり
3)信頼関係を築くことが必要である
ここから言えることは、かかわる時間ファクターの重要性であるように思う。
生み出される価値は掛けた時間の量とある面、比例する。
また、今回の論議の中で理解したのが、『当事者デザイン・自分事デザイン』が必要とされているということ。
質の良いデザインをするためには、
1)課題をメンバーの立場や環境・価値観等の背景から理解しなけれ、適切に理解することができない
多くの場合、自分が当事者であれば、いやでも理解できる部分がある
2)自分がデザインできる(生み出すことができる・修正できる)ことは、おそらく大きな力になる
状況を変化させてみなければ、答えはわからない
ただ、上記であったとしても、課題は多い(時間、技術、仲間、場・・・)。
次回以降、可能性はあるのか探ってみたい。