開催日時:10月18日(火)20:00-21:00
話題提供者:両角(コ・デザイン仙台合同会社)
話題:デザインに関する評価の課題
参加者(順不同)
鶴本さん(2001)
五十嵐さん(2002)
大塚さん(2002)
加藤さん(2002)
足立さん(2003)
澤海さん(2005)
山本(草野)さん(2005)
湊さん(2005)
敦賀さん(2006 院)
天野さん(2007)
後藤(伊藤)芽利香さん(2007)
両角
両角の感想
両角が、自分の生活の中や仕事で経験しているデザインに関わる評価の課題を少しまとめて発表した。
アプリ・システムや製品をつくり出すときのデザイン(デザイナー)の役割は、ユーザーの立場に立ってカタチづくり、目的に適合しているかどうか評価し、改善することだと考えている。そのためには、ユーザーのことを理解していなければならない。
昨年から今年にかけて、公共系アプリのe-TaxやeLTAXを使って、申告や納税をしようとして様々な障害を体験した。一方、メルカリなどサービスは、使い手の立場に立って改善が進められていると感じる。公共系アプリは、ユーザーの知識や課題について実際に評価しているとは思えないが、メルカリなどのサービスは評価を繰り返しているのだと思う。
デザインに関わる評価の課題
ユーザーを知ることと評価することは表裏一体
・ユーザーの希望・知識を如何に知るか
・ユーザーに近いモニターにどう評価に参加してもらうか
・リアルな使用に耐えるモデルをどう制作するか
・開発プロセス(特にファーストサイクル)の中に、いかに評価のステップや時間・費用を入れるか
参加者からの意見・感想を上げると、
・事務所の仕事は、クライアントがユーザーではない。ユーザーのところ行くこともあるが。
・スタートアップ企業で仕事をしていると、エンジニアがアジャイルに一緒につくってくれる。
・会社では技術サイドの作りたいものに偏りがち
・行政も「生活に困っている人を支える仕組み」をつくらなければならいと思っている。行政も人が減っているので。
個人的には、一時期ほどモノづくりにおいて評価への関心が高くないのではと考える一方、当たり前の取り組みとして実行されている組織もあり、分極化が進んでいるようにも思える。差がますます広がっていくのかもしれない、と感じた。また、モノづくり組織へ集まるメンバーとして、ビジネスサイド、エンジニアリングサイド、デザインサイド(ユーザーの知識・想いや希望の理解者)が必要であること、デザイナーが課題をもってプロジェクトを進める当事者デザインの可能性を伝えた。
その良い例として「OriHime」および関連プロジェクトを進めているOryLabを紹介した。
プロジェクト・組織の進め方も、皆で勉強していきたい。
説明資料
参考
オリィ研究所 https://orylab.com/?utm_source=pd&utm_medium=menu&utm_campaign=pdtop
分身ロボット OriHime https://orihime.orylab.com/